0、もくじ
1、このキットの生い立ち 5、台座部分の改造
2、内容物と製作に必要な材料、工具 6、恒星球の穴あけ
3、恒星球型紙の塗装 7、組み立て
4、恒星球の製作 8、投影テスト

1、このキットの生い立ち

 このキットは、もともと小学4年生の夏休みの課題の一つとして作られたものがベースになっています。試行錯誤を繰り返して、製作したまま1年ほどほったらかしだったのですが、あるとき、ネットの上の掲示板で、高校生の方が学園祭で、クラスの出し物としてプラネタリウムを発表したいという書き込みが有りました。サポートするのにも学園祭までは時間があまりなく、恒星球のプロットをする時間さえなさそうだったので、パソコンの片隅に残っていた夏休みの時のデータを引っ張り出してプリントし、提供させてもらったんです。結果は校内で2位の栄冠に輝いたそうで、直接会ったこともないのですが、こちらとしてもかなり嬉しかったです。

 その後、ネットの上でデータの提供をしたりしていたのですが、僅かでも需要があるのかもしれないなぁ?と思って、オークションに出品したのがこのキットのベースとなったプラネタリウムです。

 最初のキットは、夏休みの課題と同じ構造で、購入部品も多く、ちょっと難しい部分もあり、もうちょっと簡単に作れるようにしたいと思っていました。そんな時、大人の科学マガジン9号に、あの大平さんが監修したというプラネタリウムのキットが付録に付くという情報があり、これで自分の役目も終わったように思っていました。夏休みの課題にプラネタリウムを選んだのも、親子で大平さんのメガスターにインスパイアされたのがきっかけですし、残念というより、大人の科学マガジンへの期待のほうが大きかったです。

 もちろん、私も大人の科学マガジンを予約して購入し、早速作ってみました。作っているときに、恒星球の大きさが小さい事、電球が普通のスポット球だった事、1等星の直径が大きかった事が気になっていたのですが、出来上がって投影してみると、やっぱりちょっとボケた感じが・・・

 で、早速改造をはじめました。初めは電球を自分のキットでも使っていたフィラメントの小さいミニマグライトの電球に変えただけでした。星象はかなりはっきりしたのですが、やっぱり1等星はかなり大きく、この恒星球を使う以上、これ以上は望めないと、しばらくほったらかしになっていました。

 しかし、さすがに大人の科学マガジンです。台座の部分など、ほんとうによくできています。この台座に、もちょっと大きな恒星球と小さなフィラメントの光源が乗ったら、もうちょっときれいに見えるのに。そんな思いがあって、この台座にキットに使っていた恒星球を乗せる改造をしてみました。

 結果は、電球と恒星球がキットで使っていたものと同じ物なので、キットのものと同じレベルになっています。もし、ドームに投影するのなら、だいたい直径が3メートルくらいが適当な感じです。それ以上ですと、やはりボケてしまいますし、明るさも辛くなってきます。
 恒星球の直径を25cmに抑え、ピンホール型で6.5等星まで投影するので、やはり1等星の星象はそれなりに大きくなってしまいますが、まぁ、なんとか見られる程度には収まっていると思っています。

 スペックなどは以下の通りです。
プラネタリウムコンパチブルキット 大人の科学マガジン9号付録のプラネタリウムキットがベースです。
投影恒星数 6.5等星以上の約9000 イェール輝星カタログより ただし、天の南極付近は投影できないので、実際はこの数よりいくらか少なくなります。
恒星球構造 赤緯+90から-90までを5つに分け、擬似球面体を構成。基準直径は赤道部で250mm。
光源 ミニマグライト2sell用電球1個
投影可能緯度 北緯90度から北緯30度まで。製作時に南緯90度から南緯30度までを投影するようにすることも可能。
ポグソン比 本来の2.5から約2.15に変更、1.5等より明るい星はすべて同じ穴径で表現
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